116. ゆっくり吐いて 【統率者2016】

Interesting

Sublime Exhalation / 崇高な吐露 (6)(白)

ソーサリー

不抜(この呪文を唱えるためのコストは、対戦相手1人につき(1)少なくなる。)すべてのクリーチャーを破壊する。

Exhale, and let the winds carry your soul for all eternity.


0018_01
Sublime Exhalation / 崇高な吐露 (6)(白)
ソーサリー
不抜(この呪文を唱えるためのコストは、対戦相手1人につき(1)少なくなる。)
すべてのクリーチャーを破壊する。
Exhale, and let the winds carry your soul for all eternity.
ゆっくり吐いて、魂が風に流れるに任せなさい。
『統率者2016』(2016) Rare

『統率者2016』(2016) のレア。


白定番の全体除去に、不抜がついた一枚です。統率者戦は通常4人対戦なので、この場合最小で(3)(白)。シングルシンボルの分だけ、あの「審判の日 / Day of Judgment」をも超えるコストパフォーマンスになります。

とはいうものの、(2)(白)(白)の「神の怒り / Wrath of God」は再生を許さず、近年の基準となっている(3)(白)(白)の全体除去達は何らかの追加効果を持っているのが普通です。「すべてのクリーチャーを破壊する」だけだと少し物足りないのが実情でしょうか。

単純なコントロールの全体除去枠というより、死亡誘発にからめたコンボデッキのパーツ水増しなどに充てられそうです。先週の記事でも書きましたが、統率者戦は同名カードを1枚しか入れられない関係で同じ役割のカードはいくつあっても困らないので、細かい入れ替えなどにビルダーの腕が問われそうです。筆者は統率者戦を嗜んではいないのですが、カードを見るたびに面白そうなものばかりでいつかはやってみたいですね。


効果はまあまあなのでしょうが、それよりもカード名とイラストのインパクトがすごいです。砦と思わしき場所で、男女問わず兵士たちが膝をつき空を見上げ、口から魂と思しきものを吐き出しているその様には、むごさとも違う空恐ろしさ、一種肌寒いものすら感じます。

英語カード名の"Sublime Exhalation"は、"sublime"がそのまま「荘厳な, 崇高な」という意味ですが、"exhalation"は"exhale"/「(息を) 吐き出す」という意味の動詞が名詞になっているものです。深く考えなければ「呼気」「吐き出し」などと訳されそうですが、そこに充てられた「吐露」という言葉がまたイラストにマッチしています。自らの魂を湧き上がるように吐き出してしまうその情景と、「とろ」という語感の響きがイラストへ印象を加えているように感じます。


フレーバーテキストも結構不思議です。

Exhale, and let the winds carry your soul for all eternity.
ゆっくり吐いて、魂が風に流れるに任せなさい。

冒頭、命令文の"Exhale"を「ゆっくり吐いて」と訳したのは妙訳です。"exhale"そのものには「息を吐く」という意味しかないはずですが、"Exhale"とゆっくりと、ささやくように発されたそのシーンを思い浮かべれば、「ゆっくり」と付けるのはむしろ自然です。

一方で、"for all eternity"/「永遠に」というフレーズは訳文からは省かれています。原文の直訳は「風があなたの魂を永遠に運ぶことを許しなさい」であり、吐き出した魂が永遠にあたりをただようことを示しているように感じます。"let O C"はだいたい「任せなさい」と訳すのでそこは問題ないですが、どうして"for all eterniy"を訳出しなかったのでしょう。

訳者の気持ちは聞いてみないと分かりませんが、訳文を見ると「永遠に」という言葉を無理に付け加えるのは確かに蛇足に思います。英文を見て"for all eternity"の存在を知った私たちは、「魂が風に流れる」というその言葉の裏に、永遠を感じ取れれば風流かもしれません。


クリーチャーが大量に並んだ状態の統率者戦でこれを撃てば、対戦相手もこんな感じの顔になるでしょうか。

GP千葉参加レポ@本戦2日目

MTGプレイヤーのみなさんお疲れ様です。 今回は前のブログに続きGP千葉本戦2日目の参加レポをダラダラと書いていきます。 悲願のGP2日目進出を果たしたにぃと。 この勢いで勝ち進めることが出来るのか? それでは本戦2日目参加レポいってみよー GP千…

MTGプレイヤーのみなさんお疲れ様です。
今回は前のブログに続きGP千葉本戦2日目の参加レポをダラダラと書いていきます。

悲願のGP2日目進出を果たしたにぃと。
この勢いで勝ち進めることが出来るのか?
それでは本戦2日目参加レポいってみよー

GP千葉2016 in 幕張メッセ
フォーマット:レガシー
本戦2日目:全6回戦
使用デッキ:エルフ

10回戦目 ANT ××
1発目から苦手コンボデッキ(;´・ω・)
勝てるかもとか思ったけど先手後手2キルされて萎えぽよ。
相手さんのむかつきの捲りも強かったし仕方なし。

11回戦目 デスブレード ×○×
不利なマッチアップではないはずなんだがなぁ…
石鍛冶で殴打頭蓋サーチしてきたから嫌な予感はしてたんや…
飛行持ちが十手装備しちゃかなわんよ(´・_・`)

12回戦目 赤単バーン ○××
まーた不利なマッチアップにメインで勝ってサイド後負けるバグ。
3戦目は最速でOrder叩きつけてルーリク・サーで俺の勝ちやぁ!ってやりたかったんだけども
愛すべきルーリク・サーが手札に来ちゃう不具合。泣きそうになりました。

ってなわけで全然いいとこなしで0-3ドロップ…
最終戦績は6-6(Bye込み)
まぁこれが今の僕の実力ですね…(´;ω;`)
さらに腕を磨き精進していきます。

そのあとはクジを引いてからの外国の方相手にわらしべプロトコル開幕。
初めての経験で緊張しましたがやはり外国人は全員と言っていいほど気さくな方が多い。
こちらの拙い英語を頑張って聞いてくれてお互いWin-Winなトレードが出来てとても有意義でした。
あと自分の英語力の無さに愕然としましたね。GPも出るしトレードもしたいし少し勉強します…

~ここからはテキトーな感想~

競技MTGについて
10月終わり辺りからザキさんやリョータさん、オームラ兄さんとレガシー練習会を週1、時には
3日連続で集まってレガシーの練習をしていてやはり練習会というものは必須だなぁと感じました。
実際にGP千葉で負けてしまいましたが不利と感じていた相手にメインで勝ったりと練習会で
得たものは決して無駄ではなかったんだなと本戦が終わった後思いました。
せっかく強くて上手いプレイヤーがたくさんいる環境で自分が弱いままは悲しいし、
先輩方と同じ土俵に立って自分も戦いたいし日々努力。
これからも続けられるなら週1で集まって大会に向けて練習会を開いていきたいなぁ^^

GP千葉雑感
今回は参加費も高くて新しい試みが色々あってぶっちゃけ当日まで不安でした。
実際参加してみるとオンラインペアリングのアプリはめちゃくちゃ快適だし
お菓子や飲み物の配給は無限ループだしモンエナも一生配ってるしで最高でした笑
初出店の店舗がちらほらありましたが既存の店舗に負けず劣らずの盛況具合で、
マーケットエリアも楽しめました。割と有名なアイドルさん来てたらしい。
畳スペースは行ってないけどかなり居心地よかったそうで笑
あとホントよかったのは海外女性ジャッジがマジで可愛かったこと(最重要項)
マジで公式カバレージ(https://t.co/vZ7WMvyGoM)にも載ってる黒髪女性ジャッジの方は
めちゃめちゃ可愛かったです。ブロンドのメガネかけた女性ジャッジもめちゃ可愛かった。
我が街で開催されるGP静岡でも可愛いジャッジ期待。次は写メお願いする。

終わりに
とても有意義で楽しい2日間やった。
2日目は不甲斐ない結果で終わってしまいましたがこれも1つの経験。
次に繋げる事が大事だと思うのでエタフェス頑張りたいと思います^^
エタフェスに向けてまだまだレガシー練習ですな。
そしてエタフェスのあとは我が街GPに向けてスタンかき集めて感覚取り戻さねば…

ダラダラと書きすぎましたのでこれにてレポ&雑感はしゅーりょー
最後にデッキとわらしべプロトコルの戦果を載せておきます。

   
ではまた(。・ω・)ノ゙

115. 輝くフェリダーの角 【ゲートウォッチの誓い】

Interesting

Dazzling Reflection / まばゆい反射 (1)(白)

インスタント

クリーチャー1体を対象とする。あなたはそれのパワーに等しい点数のライフを得る。このターン、そのクリーチャーが次に与えるダメージを軽減する。

"The light of a felidar…


0018_01
Dazzling Reflection / まばゆい反射 (1)(白)
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。あなたはそれのパワーに等しい点数のライフを得る。このターン、そのクリーチャーが次に与えるダメージを軽減する。
"The light of a felidar's horns can give even an Eldrazi pause."
—Zarra, lullmage

「エルドラージといえど輝くフェリダーの角を見ればひるむもの。」
――凪魔道士、ザーラ
『ゲートウォッチの誓い』(BFZ, 2nd, 2016) Common

『ゲートウォッチの誓い』(2016) のコモン。

ダメージを軽減しながらパワー分だけライフ回復を行うインスタント呪文です。筆者的にはものすごく好きな一枚なのですが、いまふたつほど活躍の声は聞かれず筆者自身リミテッドでも使ったことがありません。コンバットトリックとして相手を一方的に打ち倒すことが可能かつ、ライフを一気に危険域から回復させることもできるので、タイミングによっては劇的な効果を期待できそうです。個人的には、強化呪文で一撃必殺も狙ってくる赤緑エネルギーや、ライフを攻め立てるバーンデッキが流行っているので、サイドボードカードとして以外に使えるのではないかと思いますが……、どうなのでしょうね。


このカードのフレーバーテキストは、お手本のような訳になっています。

"The light of a felidar's horns can give even an Eldrazi pause."
—Zarra, lullmage

「エルドラージといえど輝くフェリダーの角を見ればひるむもの。」
――凪魔道士、ザーラ

原文の直訳は「フェリダーの角の光はエルドラージにさえ制止を与えられる。」となります。もう少しかみ砕いて訳すなら「フェリダーの角の光はエルドラージでさえ制止できる。」ぐらいになるでしょうか。このままでもそんなに悪くはありません。

しかし、無生物主語は副詞的に訳すのが鉄板。翻訳では目的語の"even an Eldrazi"をしっかりと「エルドラージといえど」と主語にして訳しています。"give ~ pause"は「ひるむ」とこなれた形で述語におき、"can"は可能性を表すことから「ひるむもの」と訳出されています。

更にもともと主語だった、"the light of felidar's horns"も「フェリダーの角の光」ではなく「輝くフェリダーの角」と修飾の順番を変更したうえで、「輝くフェリダーの角を見れば」と「見れば」を補った条件の形で副詞的に訳されています。

ぱっと見ると普通のフレーバーテキストに見えますが、翻訳として見ると実にセオリーに忠実で文句を付けるところがありません。「名訳」とはまた別だと思いますが、非常に安定感のある翻訳に仕上がっています。


良い訳には、言うことが少なくなります。

GP千葉参加レポ@本戦1日目

MTGプレイヤーのみなさんGP千葉2016お疲れさまでした。
久しぶりのGP本戦参加を果たしたにぃとです。

今回のGPはマーケットエリアに初出店の店舗やフリードリンクやお菓子の配布などなど
新たな試みが満載のGPでしたね。いつものようにお祭り騒ぎで会場の雰囲気も最高でした…

MTGプレイヤーのみなさんGP千葉2016お疲れさまでした。
久しぶりのGP本戦参加を果たしたにぃとです。

今回のGPはマーケットエリアに初出店の店舗やフリードリンクやお菓子の配布などなど
新たな試みが満載のGPでしたね。いつものようにお祭り騒ぎで会場の雰囲気も最高でした。
…とまぁちょっとした感想はまた後にして本戦参加レポ書いてきます。

GP千葉2016 in 幕張メッセ
フォーマット:レガシー
本戦1日目:全9回戦
使用デッキ:エルフ

1回戦目 Bye

2回戦目 Bye

3回戦目 URデルバー ○○
1戦目は相手後手1T目にラヴァマン出すもハンド溜めて垣間見て勝ち。
2戦目Order通ってルーリク・サー着地して心折って終了。

4回戦目 ミラクル ○××
1戦目相手のメンターにゴリ押されそうになるも返しに素出しビヒモスで削り切り。
そしてサイド後勝てない不具合…2戦目は虫で戻すのを群れのシャーマンにしてれば
勝てた説濃厚なんですが…本能的に幻想家戻してリソース差を優先してしまった…
ほんでメイン取れたのは練習会のおかげだと本当に思う。
あと初めて外国の方に当たってしまって英語力の無さを知りました。

5回戦目 赤黒リアニ ○××
負けたのは相手が1T目にグリセルとノーン様出すのが悪いんだよ…

6回戦目 エルドラージ ○××
なぜか不利なマッチアップなのにメイン勝ってサイド後負ける不具合。
1T目チャリス、2T目難題の予見者とベストムーブを連続で決められ意気消沈
やはりチャリスX1には勝てなかったよ…
そしてこの時点で3-3。心折れそうになる。

7回戦目 デスブレード ○○
垣間見たりして勝った記憶しかございません。
そこまで苦手じゃないイメージ。

8回戦目 ジャンド ○○
レオヴォルドと虫が共存する世界作って相手が除去する度にアドを稼いで勝ち。
2戦目は相手のHymnをカウンターして垣間見て勝利

9回戦目 オムニテル ○○
運命のバブルマッチでクソほど苦手なコンボデッキを踏む運の無さ。
練習会で柴田さんにボコボコのボコにされてた日々がフラッシュバックコスト0で襲い掛かる。
1戦目順当に3T目ショーテルで相手全知、自分レオヴォルド出したらえっ?て顔して
テキスト確認してそのままターン帰ってきてこっちが焦ったww
そんでトップから降ってきた再利用の賢者で全知割ってOrderで勝ち。
2戦目は相手先手2T目にショーテル。これをスワンソングでカウンターしたら
相手の方マジ?って顔してた。いやそりゃそうでしょうね(;´・ω・)
そのままエンドに外科的でショーテル抜いて勝ち。

結果6-3‼‼‼ 悲願の2日目進出決定‼‼‼
いやホント嬉しかったっすね。3連敗した時はマジで終わったと思ってましたが…
なんとか耐えの耐えを見せ連勝出来てよかったです。

本戦2日目のレポなどは次のブログにダラダラと書きたいと思います。
あと今回使ったデッキやトレードしてもらったカードも載せたいかなぁ

ではまた‎٩(ˊᗜˋ*)و 

114. 審判長 【カラデシュ】

Challenge
Idiom

Larger Than Life / 気宇壮大 (1)(緑)

ソーサリー

クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは+4/+4の修整を受けるとともにトランプルを得る。

"They say Head Judge Tezzeret will be reviewing every invention at …


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Larger Than Life / 気宇壮大 (1)(緑)
ソーサリー
クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは+4/+4の修整を受けるとともにトランプルを得る。
"They say Head Judge Tezzeret will be reviewing every invention at the Fair. I made sure to build something that will stand out."
—Jehvani, Vahadar artificer

「テゼレット審判長は博覧会の発明品すべてを自分で確かめるらしいんだ。だから目立つ物を作ったんだ。」
――バハダールの工匠、ジェバニー
『カラデシュ』(KLD, 1st, 2016) Common

『カラデシュ』(2016) のコモン。

緑お得意の、「巨大化 / Giant Growth」系単体強化呪文です。こちらは2マナのソーサリーで、P/Tに大きな修正を加えるとともにトランプルまで付与してくれます。

大昔に「巨大化」を見た時に、「1マナで+3/+3なんて卑怯だ!」と思ったものですが、今になって冷静にリミテッドなどをプレイしてみれば、一時強化呪文がそれほど協力無比でないことが理解できます。ましてやこれはソーサリー。コンバットトリックとして使うことも適いませんが、それでもこの修正値でトランプルもついてくるのは強力です。『カラデシュ』ではレアではあるものの、「静電気式打撃体 / Electrostatic Pummeler」や「刃の耕作者 / Cultivator of Blades」など相性の良いカードもあり、決まれば気持ちよくなれることでしょう。


カード名の"larger than life"はイディオムで、人に用いることが多いようですが、「人や物が通常よりも興味深く面白いこと, 常人ではありえないような偉大なオーラを持っていること」を意味します。"life"よりも大きいというわけですから、強いインパクトを持っている感じなのでしょうね。日本語の「気宇壮大」も「物事に対する心がまえが大きく立派なこと」(コトバンク) という意味らしく、かなりぴったりな訳です。主に人に対して用いられている点も同じです。

ただこのカードでは、イディオム通りの意味に加えて、文字通りに通常の生命体より「大きい」作品であることも、イラストから読み取れそうです。集まる人々と見比べれば、中央の馬(?) がいかに大きい構造物なのかがわかります。全高は軽く10mぐらいあるのでしょうか。さすがカラデシュは発明博覧会。


なぜこんな大きい作品を作ったのかは、フレーバーテキストに書かれています。

"They say Head Judge Tezzeret will be reviewing every invention at the Fair. I made sure to build something that will stand out."
—Jehvani, Vahadar artificer

「テゼレット審判長は博覧会の発明品すべてを自分で確かめるらしいんだ。だから目立つ物を作ったんだ。」
――バハダールの工匠、ジェバニー

テゼレット!! まさか君が出てくるとは思いませんでした。世界選手権16でのプレビュー時でもフレーバーテキスト部分だけが最後まで伏せられていて一体どんな衝撃的な文章が書かれているのかと思いましたが、これはさすがに衝撃的です。しかも"Head Judge"です。『霊気紛争』でどんな活躍を見せてくれるか今から楽しみですね。


さて、このテゼレット審判長が見てくださるということで、工匠のジェバニーさんは大きな作品を作ったそうな。それが書かれているのが原文1文目。これはなかなかクールな訳です。元々を直訳すると「テゼレット審判長が~~と、彼らは言っている」という訳になりますが、この"they say"を日本語では「らしいんだ」と訳しています。確かに英語では頻繁に"they say"とは言っても日本語で直接このように言うことは多くないですから、フィットした訳です。

1文目を軽めに訳したのに合わせたのか、2文目も割と簡素な訳になっています。原文の"make sure to do"というのは「確実に(必ず) to do する」という意味なので、くどく訳せば「私は目立つ物を作ることを確実にした」ぐらいになります。ニュアンスを組んでもう少しちゃんと訳せば「目立つ物を作るようにしたんだ」「目立つ物を作ることに決めたんだ」といった感じでしょうか。

日本語ではこの辺はすぱっと切って「目立つ物を作ったんだ」と結果な感じに訳されています。"make sure"分はうかがえませんが、確かに日本語で言うならこのような表現になりそうです。原文に接続詞はありませんが、日本語では「だから」と足しているのも読みやすさの配慮の結果でしょう。この辺の文と文のつながりの兼ね合いはいつも付きまとう難しい問題です。

原文に近い形で訳してみると、恐らくこんな感じになるでしょう。

「テゼレット審判長が博覧会の発明品すべてを品評するらしいって聞いてね。余所より目立つ物を作ろうって決めたんだ。」
――バハダールの工匠、ジェバニー

"review"はこの場合は本や映画などを「レビューする」という使われ方と同じだと思われるので、「確かめる」よりは「評価する」意味合いをはっきりさせるために「品評する」としてみました。ストーリー的には「確かめる」もしっくりくるのでこれはノリです。

同じく述語の所で"will be reviewing"と未来進行形になっていますが、これは未来の時点で進行している、という意味よりは「自然としたなりゆきで未来に~することになる」といったニュアンスなので、元の翻訳と同じく「らしい」が一番マッチします。未来進行形で丁寧を表現することもできますが、疑問文ではないのでその用法で訳すのはやめました。

2文目の"that will stand out"を一語で「目立つ」と訳してしまうと、4語も使っているのに印象が薄れてしまうので「余所より」と足してみましたが、こういう配慮は一長一短になりそうです。1文目と2文目のつながりはフィーリングです。


『霊気紛争』のプレインズウォーカーは白のあじゃにゃんと青黒のテゼレットとにらんでいるのですが、どうでしょう。

113. トカゲ 【カラデシュ】

Word

Weldfast Monitor / 速接会のオオトカゲ (3)

アーティファクト クリーチャー — トカゲ(Lizard)

(赤):ターン終了時まで、速接会のオオトカゲは威迫を得る。
3/2

The avant-garde among Ghirapur’s inventors disregard the Consulate’s safet…


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Weldfast Monitor / 速接会のオオトカゲ (3)
アーティファクト クリーチャー — トカゲ(Lizard)
(赤):ターン終了時まで、速接会のオオトカゲは威迫を得る。
3/2
The avant-garde among Ghirapur's inventors disregard the Consulate's safety standards completely.
ギラプールの前衛発明者は領事府の安全基準など眼中にない。
『カラデシュ』(KLD, 1st, 2016) Common

『カラデシュ』(2016) のコモン。

色マナを用いる起動型能力を持つ、コモンのアーティファクト・クリーチャーのサイクルのひとつです。これは赤マナで威迫を得ます。無色の3マナで3/2の能力持ちと筆者的にはめまいがしそうですが、他のコモンのサイクルに比べると少し使い勝手が悪いかなと思います。これは、赤に関連するキーワード能力ゆえの差でしょうか。環境や、主な活躍の場がリミテッドであることもあって威迫があまり使い勝手の良い能力でないのも大きいです。それでも、無色で3マナでパワー3なら筆者はもう思い残すことはありません。恐るべきはカラデシュのテクノロジーか。


英語名の"Weldfast Monitor"を見ると「モニターってなんなんだ!?」と驚くこと請け合いです。"monitor"は文字通りに画面などの「モニター」を意味する言葉ですが、なんと別の意味で「オオトカゲ」という意味があるそうです。知らんガナ。

そもそも"monitor"という語がラテン語で"to warn"/「警告する」を意味し、この「オオトカゲ」は危機を察知すると二本足で立ちあがって周りに「警告する」ためにこの名前がつけられているのだとか。"monitor lizard"などと呼ばれるみたいですね。詳しくはwikiで。(wikipedia: Monitor lizard)


MtGの過去のカードで"monitor"とつくカードは、「速接会のオオトカゲ」を入れて現状5枚あるのですが、実は訳が怪しいのもあったりします。例えば「コロズダの監視者 / Korozda Monitor」。

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コロズダの監視者/Korozda Monitor
『ラヴニカへの回帰』(2012)

wikiではダブルミーニングか、とも書いてありますが、クリーチャータイプが"Lizard"ですし、トカゲの意味が強い気がします。たぶんこれが3枚目の"monitor"で、それより以前がどちらも「監視者」っぽい意味なのでそのまま訳語を充てたのではないでしょうか。まあイラストの手前にいる人物が監視しているように見えなくもない。


時がくだると、今度こそダブルミーニングっぽいカードが現れます。

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血統の観察者/Brood Monitor
『戦乱のゼンディカー』(2015)

変位エルドラージ / Eldrazi Displacer」との無限コンボも有名な「血統の観察者」です。ここまで来ると、見た目が完全に「トカゲ」ですね。それでいて"Brood Monitor"という名前から、自らの「血統」を観察しているととらえても違和感ありません。真に"monitor"するトカゲとなったということでしょうか。


そして更に時は進み『カラデシュ』。ここに来てついに"monitor"は「オオトカゲ」と訳されるに至ったのでした。めでたしめでたし(?)。


ついさっき今日の分の記事を書いていないことに気付き慌てて書き始めたのでこれだけです。

112. 蹄の音が 【イニストラードを覆う影】

Challenge
Idiom

Stallion of Ashmouth / 灰口の雄馬 (3)(黒)

クリーチャー — ナイトメア(Nightmare) 馬(Horse)

昂揚 ― (1)(黒):ターン終了時まで、灰口の雄馬は+1/+1の修整を受ける。あなたの墓地にあるカードにカード・タイプが合計4種類以上含…


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Stallion of Ashmouth / 灰口の雄馬 (3)(黒)
クリーチャー — ナイトメア(Nightmare) 馬(Horse)
昂揚 ― (1)(黒):ターン終了時まで、灰口の雄馬は+1/+1の修整を受ける。あなたの墓地にあるカードにカード・タイプが合計4種類以上含まれるときにのみ起動できる。
3/3
Echoing hoofbeats can no longer be assumed to be help from the Gavony Riders.
蹄の音が聞こえても、ガヴォニーの騎手が助けに来たとは限らない。
『イニストラードを覆う影』(SOI, 1st, 2016) Common

『イニストラードを覆う影』(2016) のコモン。

4マナ3/3と黒のコモンとしては悪くないサイズ。さらに昂揚でパンプアップする起動型能力も持っています。実は、筆者はこのパンプアップが1ターンに1回制限だとばかり思っていて、昂揚しても常時P/Tに修正が来るわけじゃないしつかいずらいなあと当時思っていました。複数回パンプ可能なら、長期戦を見越した黒いデッキで以外に使えそうです。

能力とは関係ないですが、昂揚を達成している時のみ起動できる能力って、昂揚達成時の常在型能力より分かりにくいですよね。数が少ないのでなおさらです。


クリーチャータイプがナイトメア・ホースでイラストもかっこいいこのカードですが、フレーバーテキストは割と怪し目です。

Echoing hoofbeats can no longer be assumed to be help from the Gavony Riders.
蹄の音が聞こえても、ガヴォニーの騎手が助けに来たとは限らない。

ぴんと来る人もいると思いますが、"can no longer be assumed"を「とは限らない」と訳しているのがしっくりきません。というか、なぜこのような訳になったのでしょうか。何日か前から検討していたのですが、ついぞ分かりませんでした。

"no longer"というのは文全体を否定にできるイディオムで「もはや~ない」と訳されます。その意味から可能を意味する"can"と組み合わされることもしばしば。なので、特に考えずに訳すとこのようになります。

響き渡る蹄の音も、もはやガヴォニーの騎手たちの助けには聞こえなかった。

こちらの方が自然な気もしますが……。そも、「来たとは限らない」というと、本当にガヴォニーから助けが来た可能性も残っているわけですが、"can"を否定した場合普通は「不可能」「可能性がゼロ」になります。

実は、場合によっては"can"に否定が付いたときに、可能性を部分否定する意味になることがあります。説明すると難しいのですが"can not ~"となった時に、"not ~"が「ありえる」という意味合いになるようです。今回のケースなら「もはやassumeされない」ということが「可能」である、という感じになるのでしょうか。この辺難しい。詳しくはこちらのwebページを参考にしてください。

http://dkenglish.blog.fc2.com/blog-entry-13.html

もしかしたら、このあたりを厳密に考えて、「来たとは限らない」と訳したのかもしれません。でも、"can no longer"は"cannot"みたいに一語に書くことはできないわけですし、世界観的なフレーバーを考えても完全な不可能で訳した方が筆者は良いと思います。


しかしながら、図らずも「来たとは限らない」と訳されたことで、一抹の希望は残されました。このクリーチャーもゾンビでもエルドラージでもなくナイトメアですし、もしかしたらイニストラードの人々の一抹の助けとなる……、かもしれません。

111. 村を得る 【統率者2016】

Challenge
Word
Interesting

Coastal Breach / 沿岸崩壊 (6)(青)

ソーサリー

不抜(この呪文を唱えるためのコストは、対戦相手1人につき(1)少なくなる。)
すべての土地でないパーマネントをオーナーの手札に戻す。

The sea filled the villagers…


0018_01
Coastal Breach / 沿岸崩壊 (6)(青)
ソーサリー
不抜(この呪文を唱えるためのコストは、対戦相手1人につき(1)少なくなる。)
すべての土地でないパーマネントをオーナーの手札に戻す。
The sea filled the villagers' nets until the day it cast its own.
その村は海から豊富な漁獲を得ていた。その日、海が村を得るまでは。
『統率者2016』(2016) Rare

『統率者2016』(2016) のレア。

『統率者2016』に新しく与えられた能力語である「不抜」を持った全体バウンスです。実に青らしい能力で、通常の4人による統率者戦なら最低4マナになります。実際の使い勝手がどの程度なのか、対戦相手の減る終盤に引いた場合にどうなのかは難しそうですが、すべての土地でないパーマネントを戻すカードの水増しとして、コンボに組み込むというのもありなのかもしれません。統率者戦は各カードが1枚しか入れられないので、同じ役割のカードは増えれば増えるほどうれしいですね。


プレビュー時から注目を集めていたフレーバーテキストに早速入りたいところですが、まずは能力語の「不抜」から行きましょう。

英語では"undaunted"(アンドーンティッド)となっており、これは"daunt"/「ひるませる, くじく」という意味の動詞を過去分詞にして否定の"un-"を付けたものです。よって直訳するなら「ひるませられない」となり、「恐れない, 臆しない」といった意味になります。多くの対戦相手と相対していても、ひるまずくじけず勝負していく、というフレーバーを表した名前であり、能力なのでしょう。

日本語の「不抜」は「しっかりしていて動かないこと。意志が強くて動揺しないこと。また、そのさま。」(コトバンク) となっているようなので、割とマッチした訳になっていますね。最初見た時は抜刀しないのかと思っていました。


カード名の「沿岸崩壊」は英語では"Coastal Breach"。"breach"というのは美容院とかでやってもらう「ブリーチ」と同じで漂白することを意味し、フレーバーテキストのように波が沿岸の町を押し流してしまうことを意味し…………、マセン。

「漂白する」方のブリーチは"bleach"であり、"r"じゃなくて"l"ですね。某有名漫画もこっちです。

"breach"はいくつか意味がありますが、いずれも古期フランス語で「裂け目」を意味する言葉を語源に持ち、「法律、約束、合意、関係性を壊すこと」、恐らくそこから派生して「攻撃のために壁や柵に穴を開けること」、さらにここから派生したものなのか不明ですが「鯨が水面から飛び出ること」、と言った意味があります。いずれも語源の「裂け目」から来ているのは伺えますね。よく「ブリーチ」と呼ばれる「裂け目の突破 / Through the Breach」に使われているのも"breach"です。

さて、そうすると"Coastal Breach"をどう訳すかはなかなか難しいです。「岸辺のbreach」なのは間違いないのでしょうが……、"coastal"と付いていますし、「鯨が飛び出ること」という意味が一番近いのかもしれません。巨大なクジラが水面から躍り出たかのようなすまさじい波が、沿岸の町を襲ったということになるのでしょうか。

日本語の「沿岸崩壊」は、"breach"そのものを訳したというより、その結果に焦点を充てた訳になっていますね。イラストやフレーバーテキストを見ても、町が崩壊したのは間違いないでしょうし、"breach"も訳しにくいですし、苦心した訳に思えます。「波」という言葉を使うとテンプレート警察に怒られそうなので「岸辺の大飛沫」ぐらいにすると鯨っぽさがでるかもですが、ちょっと意味が弱い気もします。


さて、本題のフレーバーテキストです。

The sea filled the villagers' nets until the day it cast its own.
その村は海から豊富な漁獲を得ていた。その日、海が村を得るまでは。

これは翻訳がどうのというより、英語の意味がどうなっているかが面白いです。英文を素直に訳すと、「その海は村々の網を満たしていた。海が自らの網を投げるその日までは。」といった感じになります。なんともウィットにとんだ文章です。これをなんとか日本語に書き下したのが翻訳の方ですね。"filled the nets"は「漁獲を得る」と主語を逆転させ、"it cast its own"は「村を得る」としています。「漁獲を得る」というのがあんまり日本語らしくない気もしますが、前後の文で対比と逆転が表されているのは原文に同じ。楽しみながら訳せそうですね。

ちなみに今回初めて知ったのですが、"cast"って過去形と過去分詞形も"cast"のようなんです。"until the day it cast its own"という文章を読んで違和感を持ったので、調べたら分かりました。現在形・過去形・過去分詞形が変化しない類の動詞にしては、それらしくない綴りですが、こういう単語もあるんですね。

面白い英文なので筆者も訳してみるとこんな感じに。

海は、村の網を満たし続けてきた。自らが網を投げる、その日までは。

上のとあんまり変わってないですネ。でもこれぐらいの方が、元の意味が分かりやすい気がするのですがどうでしょう。主語の位置に気を付けて、二文目も主語が「海」となるよう気を付けてみました。あとはフィーリングです。


岸の飲み込み / Engulf the Shore」が大好きな筆者なので、こういう全体バウンスを見ると心がときめきます。全体破壊にない優雅さがありますね。

110. 心配ないわよ 【異界月】

Idiom
Interesting

Wailing Ghoul / 嘆きのグール (1)(黒)

クリーチャー — ゾンビ(Zombie)

嘆きのグールが戦場に出たとき、あなたのライブラリーの一番上からカードを2枚あなたの墓地に置く。
1/3

"Don’t worry, sweet brother. Help is on the w…


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Wailing Ghoul / 嘆きのグール (1)(黒)
クリーチャー — ゾンビ(Zombie)
嘆きのグールが戦場に出たとき、あなたのライブラリーの一番上からカードを2枚あなたの墓地に置く。
1/3
"Don't worry, sweet brother. Help is on the way."
—Ghoulcaller Gisa

「心配ないわよ、ゲラルフ。助けならすぐに来るわ。」
――グール呼びのギサ
『異界月』(SOI, 2nd, 2016) Common

『異界月』(2016) のコモン。

軽量ゾンビで墓地肥やしも可能と、シンプルに墓地シナジーのゾンビデッキを作ろうとするならまず考える一枚です。しかしながら、現環境ではグリクシスドレッジなど赤を絡めて墓地肥やしを行う形が主流で、プロツアー『異界月』の上位に食い込んだ青黒ゾンビでさえ採用されておらず残念な限り。昂揚のせいもありますが、正直墓地を肥やすのが黒より赤や緑の方が早く、黒い墓地肥やしとしてこのカードを使うのは難しいというのもあるのでしょう。枚数も2枚ですし。逆に緑黒のゾンビ・昂揚シナジーというのは……、組んでみないと分かりませんか。

リミテッドなら、昂揚も狙いつつ、タフネス3でがっちり守ってくれるので筆者は結構好きな一枚です。


プレビューの時から、イラストのギサ姉さんがあまりに楽しそうなことで有名でしたが、フレーバーテキストもギサらしいです。

"Don't worry, sweet brother. Help is on the way."
—Ghoulcaller Gisa

「心配ないわよ、ゲラルフ。助けならすぐに来るわ。」
――グール呼びのギサ

喧嘩ばかりする弟に対して"sweet brother"と呼びかけるのは、天然さ、お茶目さ、皮肉、狂気と、らしさを感じる表現です。日本語では「ゲラルフ」と名前で訳されてしまっていますが、こればかりは致し方ない。"sweet brother"をどう日本語で訳しても、原文の滑らかな語感は失われてしまう気がします。「心配しないで、僕くん。」ぐらいだと、多少ニュアンスは伝わるかもしれませんが鳥肌が立ちそうです。逆にそれもギサらしいかもですが。

ちなみにこれでゲラルフが「兄」だったら「心配しないで、お兄ちゃん」とこうなんともいえないきゃぴきゃぴした感じに訳せそうですが、「弟」ゆえに訳しづらくなっています。その理由は、日本語においては家族内の一番年少者を基準に互いを呼び合うという習慣にあります。例えば両親・兄・弟の4人家族であれば、恐らく全員が「お父さん」「お母さん」「お兄ちゃん」と対象のことを呼ぶと思いますが、「弟」だけは「弟」とは呼ばず実名で呼びかけるはずです。英語では"brother"や"sister"で上の兄姉も下の妹弟も両方表せるので、日本語との擦れ違いが起きているのですね。


さて、二文目の"Help is on the way."も軽快な表現です。直訳するなら「助けが道の上にある」「助けが途上にある」といった感じで、"on the way"というのが「すぐに来る, 来る途中である」というよく使うイディオムになっています。「道の上=途上にある」から「すぐに来る」という意味になるわけですね。日本語の「助けならすぐに来るわ。」というのは明朗な訳です。

ただ、"Help is on the way."というのは、なんとも他人事な空気が醸し出された、ギサらしい表現はないでしょうか。問題ごとがあっても、助けが向こうから勝手にやってくる、という感じです。まあその助けはおそらく地中から現れるのでしょうが……。

「助けならすぐに来るわ。」という日本語から"Help is on the way."という英語はなかなか出てこないので、原文を見た時の発見が印象に残りました。


今日はものすごく寒いですが、このイラストのギサ姉さんぐらいのテンションでいきたいものですね。

[スタンダード Pauper][デッキリスト]赤黒除去コントロール

今回は11月14日にMagic Onlineで行われたスタンダード Pauperの大会でベスト4に残った赤黒除去コントロールを紹介します。

・デッキリスト・クリーチャー(7)

4 《自己組立機械/Self-Assembler》
3 《破滅の昇華者/Ruin Processor》

・スペル(31)

4 《流電砲撃/…

今回は11月14日にMagic Onlineで行われたスタンダード Pauperの大会でベスト4に残った赤黒除去コントロールを紹介します。
流電砲撃 苦しめる声
癇しゃく 自己組立機械


・デッキリスト
・土地 (22)
10 《山》
6 《沼》
4 《進化する未開地/Evolving Wilds
2 《未知の岸/Unknown Shores

・土地22枚のコントロールデッキ
このデッキはコントロールなのに、土地の枚数は22枚と一般のコントロールデッキよりも少なめである。それを支えるのは2マナで大量にカードを引ける《安堵の再会/Cathartic Reunion》と《苦しめる声/Tormenting Voice》である。カードを捨てなければならないというデメリットはあるものの、《癇しゃく/ Fiery Temper》や《錬金術師の挨拶/Alchemist's Greeting》でそのデメリットを減らすことができ、ライブラリーを大量に掘れることで事故を起こしにくくなっている。ただし、追加コストでディスカードしているので、打ち消しされたときは大きくアドバンテージを失ってしまう。青いコントロール相手では注意が必要となるだろう。

・追放除去とフィニッシャー
このデッキには《完全無視/Complete Disregard》、《虚空の接触/Touch of the Void》、《忘却の一撃/Oblivion Strike》の3種7枚の追放除去があり、さらに《よろめく帰還/Shamble Back》でも相手の墓地のクリーチャーを追放することができる。こうして相手のカードを追放しておいて、《破滅の昇華者/Ruin Processor》を唱えたときに追放されているカードを墓地に置くことで5点のライフを得ることができる。こうしてライフを安全圏まで回復させながらフィニッシャーを出せるのがこのデッキの強みである。

以上、スタンダード Pauperの赤黒除去コントロールの紹介でした。興味があれば是非お試しください。